Excelでプルダウンリスト（ドロップダウン）を設定する方法【最新バージョン対応】

Excelでは、入力ミスを防ぎ、データを統一するために「プルダウン（ドロップダウン）リスト」を使うのが非常に効果的です。

ここでは、Microsoft 365 や Excel 2021 以降のバージョンに対応した、最新の手順をわかりやすく解説します。

プルダウンリストとは？

プルダウンリストとは、セル内に表示される選択肢の一覧から、値を選択できる機能です。

入力の手間を省き、誤入力を防ぐために多くの業務シーンで活用されています。

まず、プルダウンを設定したいセル（もしくはセル範囲）をクリックします。

上部メニューの**「データ」タブ**をクリックし、リボン内の「データの入力規則」を選びます。

補足：「データの入力規則」は「データツール」グループにあります。

「元の値（または”元のデータ”）」に、以下のいずれかを指定します。

基本的には両方チェックONが推奨です。

これで対象のセルにプルダウンリストが設定されました。

セルをクリックすると、▼ボタンが表示され、候補から選択できるようになります。

設定したプルダウンリストを変更したい場合は：

プルダウンリストを活用することで、ただの表計算にとどまらず、正確で効率的なデータ入力が可能になります。ここでは主なメリットを5つ紹介します。

プルダウンリストでは、あらかじめ定義された選択肢から入力するため、タイプミスや表記ゆれ（例：”火曜”と”火曜日”）が起こりません。
これにより、後のデータ集計やフィルタ処理がスムーズになります。

キーボードで文字を打たず、クリック一つで入力できるため、作業スピードがアップ。
特に同じ項目を何度も入力する業務では、効率性が大幅に向上します。

部署名やステータスなど、フォーマットの統一が重要な項目でも、ブレのないデータ入力が可能です。
関数（例：COUNTIFやIF）やピボットテーブルの集計処理も正確に行えます。

選択肢がリストで提示されることで、「どんな値を入力すればよいか」が一目瞭然。
Excelに不慣れな人でも使いやすいユーザーインターフェースになります。

社内での共有ファイルや申請書テンプレートなどにおいて、プルダウンを設定しておけば、誰が入力しても同じルールが適用されます。
チーム全体の品質が安定し、管理コストも削減できます。

No.	用途例	項目名	プルダウンの選択肢	コメント
1	タスク管理	ステータス	未着手, 進行中, 完了, 保留	進捗状況の可視化に有効
2	勤怠・出勤表	勤務形態	出勤, 在宅勤務, 休暇, 欠勤	在宅勤務制度にも対応
3	顧客管理	優先度	高, 中, 低	サポート対応の優先順位に活用
4	アンケート結果	満足度	とても満足, 満足, 普通, 不満, とても不満	数値より直感的な表現が可能
5	注文書・発注書	支払方法	銀行振込, クレジットカード, 現金, 掛け払い	会計処理の効率化に貢献
6	商品リスト	カテゴリ	家電, 文具, アパレル, 食品, 雑貨	商品分類に使える
7	社内申請書	承認ステータス	未申請, 申請中, 承認済み, 却下	ワークフローの状態管理に便利
8	スケジュール表	曜日	月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日, 金曜日	曜日単位の作業管理に
9	プロジェクト管理	担当部署	営業部, 開発部, 総務部, 経理部, サポート課	組織ごとの責任分担を明確に
10	顧客満足調査	再利用意向	また利用したい, どちらともいえない, 利用しない	サービス評価の収集に役立つ